天文学者を目指すなら

結局アカデミックに残らないことに決めた私ですが、学部生時代に経験して本当に良かったなと思うことがあるので残しておきます。

天文学者の多くの人の認識では望遠鏡をのぞいて新しい星を発見する、というイメージなのかもしれません。

天文学者を目指して大学の物理学科に進学した私でも、はっきりした天文学者のイメージというのは持っていませんでした。

天文の研究者を目指すなら、早いうちにどんな職業なのかイメージを持っていた方が、モチベーションが上がるし、準備もできるので良いような気がします。


天文学者を目指すなら、高校生・学部生のうちに国立天文台や各大学が開催している天文学の研究体験に参加するのが良いと思います。
研究のイメージを掴むこと以外にも、メリットはいくつかあります。

まず、天文学といっても研究対象、波長、観測・理論…などなど幅が広いものです。
将来こんな研究をしたいなと思える分野や、ここで研究したいなと思える研究室に出会えるかもしれません。

次に、同じ志を持った同年代に出会えます。
大学によってはなかなか同志がいなかったりします。
他大学の参加者もいるので、お互いに刺激し合える関係になれるかもしれません。

また、学部の講義ではこれが宇宙の研究に役立つことがあるのか…?と思うことが多々ありますが、研究を体験してみると講義内容の重要性に気が付けるかもしれません。

加えて、チューターの大学院生や指導教官と話す機会があるので、自分の興味のある分野を研究するのに適した大学院を教えてもらえたり、大学院生に院試対策を教えてもらえたり、アカデミックの厳しさを教えてもらえたりするかもしれません。
進路に真剣に悩むときの参考になります。

おまけですが、大学院生になってから研究会に知り合いがいる確立が上がります。

デメリットは、
授業や講義を休まないといけないかもしれない、
ただ参加するだけでは何も得られない、
などでしょうか…。

高校生向けはあまり知らないので、興味のある人は調べてみてください。
(東京大学や東北大学で開催していると思います。)

大学学部生向けだと
電波天文観測実習(国立天文台)
サマースチューデントプログラム(国立天文台・総研大)
すばる望遠鏡観測研究体験企画(国立天文台・総研大?)
すばる中秋の名月の学校(国立天文台)
宇宙・素粒子スプリングスクール(宇宙線研)
スプリングスクール(国立天文台・総研大)
などです。
(開催されなかったり、名称が変わっていたりするかもです、ごめんなさい。)

研究体験で学んだことやそこで得られた人脈は院生になってからの研究にとても役立っています。
たぶん天文でなくても同様の企画は行われていると思います。
もし興味があったら調べて応募してみるといいと思います。

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